データ分析の重要性を理解するための入門書5冊
はじめに
今回紹介する本は玄人向けではなく「データ分析が重要そうだけど、なんだかよくわかんないと思っている人」向けです。
昨今ではデータマイニングという単語がエンジニアやマーケティング担当者のものだけでなく、経営レイヤーでも重要視されてきています。
ビッグデータというバズワード的なものも頻繁に言われ始めて、めんどくさい上司とかはとにかく口にし出すような状況ではないでしょうか?(想像です)
勉強しないと!と思いはするものの、統計やらHadoopやらRやら、それにまつわるものが多すぎて何から手をつけていいのかわからないもの。
というわけで、私が最近読んだ中でも「何ができるものなのか」という浅く広いテーマについて触れている本をいくつか紹介します。
統計学
cakesの連載をまとめた本ですが、統計学がどういった分野に使われているのかなどについて分かりやすく書いてあります。いかに統計学が重要なのかという点がすごく丁寧に書かれているので、統計についてイチから勉強しよう!と思っている人にとっても良いのではないでしょうか。 僕はcakesの連載も読んでいますが、改めてkindle版で買って読みなおしています。
とりあえず統計学の単語だけでも知っておかないと・・・という人におすすめです。なんかマンガな漢字ですが、内容はしっかりとした統計学の内容となっています。 分量も薄くてサクっと読める内容なので、入門書としては最適だと思います。
データ分析活用事例
こちらはweb業界よりの話が多いので、webな人には分かりやすい内容だと思います。また、Hadoopなどテクニカルなワードにも少しふれているので、浅く広く知りたいという人にはおすすめです。kindle版があるのが嬉しいですね。
統計によってこんなことがおきたよ!という事例がすごく多く紹介されています。IT系だけの話ではなく、医療系の話なども興味深かったです。このほんで改めて感じたのは、Web業界では統計の利用が遅れているんだなぁとということ。 ソーシャルゲーム業界やEC業界では結構前から注目されていますが、nanapiのようなメディア系のサービスだとまだまだだなぁと感じています。
アクセス解析を見て一喜一憂してる程度じゃだめだなぁー。
組織づくりについてもしっかりと書いてありました。本の構成としては、以下の2部構成。- 分析力を武器とする企業の特徴
- 分析力を組織力にする
前者は他の本と内容がかぶっているのであまり新しい発見はありませんでしたが、興味深かったのは小後半の「分析力を組織力にする」の部分です。 どうすれば分析力に基づいた組織をつくることができるのか、などかなり具体的に書かれていました。
分析力を武器にするまでの五つのステージというフェーズ分けが興味深いですね。
さいごに
「神ならば信じよう。神でない人はデータを持ってきなさい。」
分析力を武器にする企業にのっている一節です。すごく印象に残りました。 データ分析を軸にしようとしても、どこかで直感を信じがちなもの。この言葉を忘れないようにしたいですね。