UNIX的なアレ

UNIX的なこととかいろいろ

Storageのパフォーマンスを調べられる、IOzone

ストリーミング配信やDBでの使用時など、システムのパフォーマンスを見た際にStorageがボトルネックになることは多々あります。
またStorageのパフォーマンスはHDDの回転数や、ファイルの配置方法、またファイルシステムなどにも依存するので、共通したベンチマークテストが必要になってきます。
自分で、ddコマンドを使って作成しても良いのですが今回は手軽にベンチマーク試験を行うことができる、IOzoneを紹介したいと思います。

IOzoneをダウンロードしてくる。

公式サイトは以下になります。
Iozone Filesystem Benchmark
さてここから取得して、インストールをしましょう。


# wget http://www.iozone.org/src/current/iozone3_283.tar
# tar xvf iozone3_283.tar
# cd iozone3_283/src/current
下記のように、makeする際にOSを選択します。
今回はMacで実行するので、macosxを選択していますが、それぞれのOSに併せて選択してください。
RPMDebパッケージもあるので、RedHat系ならRPMから入れても良いと思います。

IOzoneをインストールする。

それではインストールしましょう。


# sudo make
    〜省略〜
-> linux (32bit) <-
-> linux-arm (32bit) <-
-> linux-AMD64 (64bit) <-
-> linux-ia64 (64bit) <-
-> linux-powerpc (32bit) <-
-> linux-powerpc64 (64bit) <-
-> linux-sparc (32bit) <-
-> macosx (32bit) <-
    〜省略〜

# sudo make macosx

これでインストール完了です。

IOzoneを実行する。

では実行します。
下記のように引数を与え、最後に出力するデータファイルを指定してください。
指定したファイルが最後に生成されます。


# ./iozone -i 0 -i 1 -Rab ./data
Iozone: Performance Test of File I/O
Version $Revision: 3.283 $
Compiled for 32 bit mode.
Build: macosx
Contributors:William Norcott, Don Capps, Isom Crawford, Kirby Collins
Al Slater, Scott Rhine, Mike Wisner, Ken Goss
Steve Landherr, Brad Smith, Mark Kelly, Dr. Alain CYR,
Randy Dunlap, Mark Montague, Dan Million,
Jean-Marc Zucconi, Jeff Blomberg, Benny Halevy,
Erik Habbinga, Kris Strecker, Walter Wong.

Run began: Sun Jan 27 17:36:04 2008

Excel chart generation enabled
Auto Mode
Command line used: ./iozone -i 0 -i 1 -Rab ./data
Output is in Kbytes/sec
Time Resolution = 0.000001 seconds.
Processor cache size set to 1024 Kbytes.
Processor cache line size set to 32 bytes.
File stride size set to 17 * record size.

少々時間がかかるので、お待ち下さい。

グラフを生成する。

それでは生成したファイルをMS-Officeにインポートしましょう。
Officeにインポートし、グラフを生成すれば完成です。

対象が、NFSならキャッシュが残らないようにumount/mountをさせながらベンチマークをかけることも可能です。
目安として便利なので、Storage周りでお悩みのかたは是非実施してみてください。