Inspirion mini 9 へ Disk領域を追加する方法
Dell Inspirion mini 9 を使い始めて1週間が経過しました。
しかしながら、メモリとDisk容量が問題になってきますね。今回はDisk容量の変更方法について説明をしていきたいと思います。
SDカードをマウントする
それではubuntuを立ち上げて、SDカードスロットに差し込みましょう。
自動的にSDカードがマウントされ、認識されると思います。では、状態確認です。
$ df -h Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 /dev/sda2 3.4G 2.8G 472M 86% / varrun 442M 100K 442M 1% /var/run varlock 442M 0 442M 0% /var/lock udev 442M 40K 442M 1% /dev devshm 442M 12K 442M 1% /dev/shm gvfs-fuse-daemon 3.4G 2.8G 472M 86% /home/wadap/.gvfs /dev/mmcblk0 16G 168M 15G 2% /media/disk
さて、上記のようになっているでしょうか?
このようになっていればOKです。それではパーティションを切っていきましょう。
パーティション切る
それでは、/home用と/usr/local用にパーティションを2つ切っておきます。
上記の例ですと/dev/mmcblk0 がSDカードのデバイス名です。それではumountをしたうえでパーティションを切っていきましょう。
$ sudo umount /media/disk/ $ sudo fdisk /dev/mmcblk0
以下はfdiskで対話形式でパーティションを切っています。基本的に入力項目は少ないです。
デバイスは正常な DOS 領域テーブルも、Sun, SGI や OSF ディスクラベルも 含んでいません Building a new DOS disklabel with disk identifier 0x648aeaf7. Changes will remain in memory only, until you decide to write them. After that, of course, the previous content won't be recoverable. このディスクのシリンダ数は 495616 に設定されています。 間違いではないのですが、1024 を超えているため、以下の場合 に問題を生じうる事を確認しましょう: 1) ブート時に実行するソフトウェア (例. バージョンが古い LILO) 2) 別の OS のブートやパーティション作成ソフト (例. DOS FDISK, OS/2 FDISK) 警告: 領域テーブル 4 の不正なフラグ 0x0000 は w(書き込み)によって 正常になります コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/mmcblk0: 16.2 GB, 16240345088 bytes 4 heads, 16 sectors/track, 495616 cylinders Units = シリンダ数 of 64 * 512 = 32768 bytes Disk identifier: 0x648aeaf7 デバイス Boot Start End Blocks Id System コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション e 拡張 p 基本領域 (1-4) p 領域番号 (1-4): 1 最初 シリンダ (1-495616, default 1): Using default value 1 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1-495616, default 495616): +4096M コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション e 拡張 p 基本領域 (1-4) p 領域番号 (1-4): 2 最初 シリンダ (125002-495616, default 125002): Using default value 125002 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (125002-495616, default 495616): Using default value 495616 コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/mmcblk0: 16.2 GB, 16240345088 bytes 4 heads, 16 sectors/track, 495616 cylinders Units = シリンダ数 of 64 * 512 = 32768 bytes Disk identifier: 0x648aeaf7 デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/mmcblk0p1 1 125001 4000024 83 Linux /dev/mmcblk0p2 125002 495616 11859680 83 Linux コマンド (m でヘルプ): w 領域テーブルは交換されました! ioctl() を呼び出して領域テーブルを再読込みします。 ディスクを同期させます。
さて、fdiskのコマンドのLogを貼り付けました。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、最終的には好みでパーティションを切ってしまいましょう。
/home用に4G、/usr/local用に残りの領域をというイメージで切っています。
ファイルシステムの作成
それではファイルシステムを作ります。
$ sudo mkfs.ext3 /dev/mmcblk0p1 $ sudo mkfs.ext3 /dev/mmcblk0p2
いろいろとメッセージが表示されます。これでファイルシステムの作成は完了です。
データの同期
/home と /usr/local のデータを同期しましょう。rsyncを使って同期しますが、rsyncがインストールされていないのでそこから始めます。
まずはrsyncのインストールです。
$ sudo apt-get install rsync
それではつぎはSDカード上に作成したファイルシステムをマウントします。マウントポイントは/tmpへ作成します。
$ mkdir /tmp/home /tmp/local $ sudo mount -t ext3 /dev/mmcblk0p1 /tmp/home $ sudo mount -t ext3 /dev/mmcblk0p2 /tmp/local $ df -h | grep "/dev/mmcblk" /dev/mmcblk0p1 3.8G 273M 3.4G 8% /tmp/home /dev/mmcblk0p2 12G 158M 11G 2% /tmp/local
最後にdfで確認をしています。正常にマウントできていれば上記のように表示されます。
それでは、データの同期を開始しましょう。
$ sudo rsync -avz /home/ /tmp/home/ $ sudo rsync -avz /usr/local/ /tmp/local/
これでデータの同期が完了です!
/etc/fstabの修正
最後に、起動時に自動的にマウントさせるために/etc/fstabを修正します。下記のコマンドをつかって、マウントするための情報を追記します。
$ sudo cp -ip /etc/fstab{,.`date +%Y%m%d`} $ sudo tee -a /etc/fstab << EOF /dev/mmcblkop1 /home ext3 defaults 0 0 /dev/mmcblk0p2 /usr/local ext3 defaults 0 0 EOF
それでは再起動しましょう!
再起動後の確認
無事、起動してきたらOKです!最後に正常にマウントできているか確認してみましょう。
$ df -h Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 /dev/sda2 3.4G 2.8G 521M 85% / varrun 442M 116K 442M 1% /var/run varlock 442M 4.0K 442M 1% /var/lock udev 442M 52K 442M 1% /dev devshm 442M 12K 442M 1% /dev/shm /dev/mmcblk0p1 3.8G 268M 3.4G 8% /home /dev/mmcblk0p2 12G 158M 11G 2% /usr/local gvfs-fuse-daemon 3.4G 2.8G 521M 85% /home/wadap/.gvfs
このように、/home , /usr/local がマウントできていることを確認してください。またそれぞれのディレクトリにある情報も正しいか確認をしましょう。
正常に動作しているようならこれで完了です!
激安PCで思うこと
この手のPCってデフォルトだと非常に安価ですが、メモリ増やしたりDisk容量あげたり・・・とやっていくとそこそこの値段がしてしまいますよね。
個人的には安いまま購入をして、自分でいろいろいじっていく方が安くあがりますし面白いのではないかなと思っています。また変更した点があれば本Blogにて記述していきたいと思います。