UNIX的なアレ

UNIX的なこととかいろいろ

新卒で働くということ

新卒で働く社員を電車で見かける時期が近づいてきました。もう相当な昔になってしまいますが、採用関係のエントリーが盛り上がってることもあり、自分のことを思い出したので書いてみます。

新卒で入社

私が新卒で社会人になったのは2005年のこと。隠してるわけじゃないですが、あえてここで社名はだしません。 私自身の出身学部は経済学部で、技術とは程遠いことを大学時代に専攻していました。専攻といってもロクに勉強してませんでしたが。

それなりに就職難だった時代ではありましたが、縁があり入社することができました。当時は総合職採用でどの職種に配属されるのかもわからないような状態。結果、特に希望はしていませんでしたが技術者として配属されることになりました。

とにかく自信がなかった

ただ、新卒で入るとなんかこう優秀な人がすごく多いんですよ。いい大学でている人多いし、ゼミとかでプレゼンテーションに慣れている人多いし、なんかみんなコミュ力高いし、僕の特技といったらギターしかないし。

※ここでいうコミュ力は会話における方。

仕事におけるコミュニケーション能力と会話におけるコミュニケーション能力は別物 - UNIX的なアレ

そいういった同期の人たちに囲まれて日々コンプレックスいっぱいで研修を受けてたことはすごく覚えています。まぁ2〜3ヶ月もすればそのあたりの差って対して気にならなくなるんですけどね。

配属

UNIXやプログラミングどころか、HTMLすらもロクにかけない自分でしたが、新卒を育ててくれる文化がある会社だったのですごく沢山のことを学ぶことができたと思っています。

いまの若い優秀なエンジニアに比べると本当にしょぼい成長の仕方をしてきていると思いますが、私にとっては一番向いていた成長の方法だったのかもしれません。

でも、当時のことを思い出そうとしてもあまり記憶がないんですよね。朝早くて夜遅かったなーというくらいしか。もう結構前のことにはなるのですが、驚くほど記憶が残っていない。

ただ少なくともいまこの立場で戦うための基礎体力みたいなものは相当培うことができたんだろうなと。とにかくプレゼンが多かったのは良かった。

希望しない配属が可能性につながった

現在はCTOなんて立場ですが、当時はエンジニアになりたくなかったんですよ。いまでこそ技術は好きですが、2005年くらいの時代ってまだエンジニアにフィーチャーされることがあまりなかった時代。やっぱりプロデューサーになりたいなと思っていました。

でも結果的にエンジニアになったんですね。しかもサーバ系の部署。

配属された当初はストレージ周りの運用がメインでした。各サービスごとによく使われるNFSシステムコールをを調べて、いかにNFSサーバの負荷を下げるかだったりとか、RAIDの特性を考えてサービスにあったDISK構成にしたりとか。

最初は抵抗あったのですが、意外と配属されてやってみると楽しさも見えてくるんですよね。元から向いていたと言われればそれまでなのですが、自分なりに楽しむ方法を見つけて頑張ることができました。

当時の仕事内容はなかなか新卒ではいった人間が楽しめる内容ではありませんが、今となっては良い経験だったなと思っています。

というわけで、新卒で入って希望しない部署とか職種だったからといってがっかりしなくてもよいと思う。それが自分にとっての新しい可能性につながることもあります。

これから新社会人になる方、頑張ってください。