UNIX的なアレ

UNIX的なこととかいろいろ

「ツイッター創業物語」を読んだ

「出ていってくれ」オフィスの戸口に立っている女性に向かって、エバン(エブ)・ウリィアムズがいった。「吐きそうなんだ」

本編はこの記述から始まる。これは、2010年に当時ツイッターのCEOだったエブが退任させられるシーンだ。このシーンはもう一度最後に出てくるのだが、ツイッターの創業からこの退任のシーンまでが書かれている。

物語はツイッターの主要人物である、「ノア」「ジャック」「エブ」「ディック」の4名を中心に章が構成されて展開していく。この本のポイントは、物語として書かれていること。まるで小説を読むかのように読み進めることができる。

よくある創業者をただ持ち上げるだけでなく、それぞれの人間臭さや、ドロドロとした人間関係が描かれている。Amazonのレビューにも書いている人がいるが、「フェイスブック 若き天才の野望」とはぜんぜん違う。

もっと人間臭い、行ってしまえば昼ドラのようなしょぼい人間関係の話だってたくさん記述されている。

サブタイトルにもあるようにまさに「金と権力、友情、そして裏切り」という説明が適切な内容だ。どこまでが事実かはわからないが、本当によく取材されている内容だ。米国ではドラマ化も決定しているらしいので、ぜひ見てみたい。

どうやらkindle版も発売されたらしい。最初からkindle版が出ていてほしかったなぁ。