これからemacsを使い始めたい人へ送るチュートリアル 第1回
emacsというエディタの存在は皆さんご存知かと思います。
しかしながら、立ち上げてはみたものの何をしていいかわからない...もしくは、チャレンジしてみようと思ったけれども機能がありすぎて何やっていいのかわからない...まさにこういった経験はないでしょうか?
実際のところ私自身も、emacsを使うようになるまで数回挫折しています。やはり自分が挫折してしまった理由も、機能が多すぎて使いこなせなかったことでいつも使わなくなってしまっていました。
このエントリーでは複数回に分けて、emacsを便利かもと感じれるレベルになるまでのチュートリアルをお送りしようと思います。
まず今回はemacsの導入までを実施したいと思います。
なぜいまどきemacsか?
サンがJava FXの実例をデモ − @IT
Java,そしてemacsの開発者である、ジェームス・ゴスリン氏はEmacsは消滅すべきと語っています。確かにnetbeansやeclipseといったIDEは非常に便利です。自分自身もJavaを書くときはeclipseは使用しますし、IDEを否定はしません。要は利用をする場合によって使い分けるべきだと思っています。
たとえば、perlをLinuxサーバー上で書くことを想像してください。Xでeclipseを飛ばすのもよいでしょうが、なかなか面倒な作業が付きまといます。
そういう時にこそ、emacsをつかってターミナル内で作業をすべきでしょう。すべてがすべてIDEにとって代わることはないのだと思っています。
vimじゃダメなの?
エディタ戦争 - Wikipedia
エディタ戦争と言われたりしますね。結論からいうと、vimでもいいと思います。最終的には好みです。
実際に、emacsを使っている人でもvimが使えない人はいないでしょう。Unixをつかっている人では避けて通れない道です。
しかしそれを踏まえた上で、自分がemacsを使い始めた理由はテキストエディタ以外の利用方法できるという点でした。自分の慣れたエディタの操作で、メールを読んだりTwitterができるというのはやはり快適です。emacsは環境だ、といわれるのも納得できますね。
各環境に合わせたemacsをインストールする
それでは各環境に合わせたemacsをインストールしましょう。各環境でのインストール方法は以下のとおりです。まずはemacsが立ち上がる環境にしましょう。
Windows 2000/XP
- 備考
emacsの設定ファイルの置き場所
emacsは.emacsと呼ばれる設定ファイルを標準で読み込みます。それぞれの設定ファイルの標準の場所は以下です。
ただし、この設定ファイルは今はまだいじらなくてよいでしょう。ここで変にいじってしまうと、後々ハマる可能性があるからです。
まずは場所だけを把握しておいてください。
Windows 2000/XP
\meadowをインストールしたフォルダ\.emacs
MacOS X
/Users/$USER/.emacs
次回へ続きます
なかなか長いエントリーになりそうなので今回はここまでにしておきたいと思います。
次回は実際にemacsの操作に入っていきたいと思います。