UNIX的なアレ

UNIX的なこととかいろいろ

独立して5年が経過しました

独立して5年が経過しました。

私的なご報告 - UNIX的なアレ

過去のエントリーからちょうど5年が経過してるのをみて、ちょっと実感がわいたので書きました。

1人目のエンジニアとしてのCTO

代表であるけんすうに誘われて、2009年7月からこの会社をはじめてあっと言う間だったし本当にいろいろあったなぁと思う。社会人になった最初の4年間は楽天に努め、退職してからの5年間はいまの会社でCTOをやってる。

でもCTOなんていったって、当時は1人目のエンジニアだったからで別に特別だったわけじゃない。

とくにかく目の前のサービスを作ることに必死で、サービスを落とさないことに必死で、コードを書いて、デプロイしての繰り返しだった。あの頃は今とは全く違った充実感があったなぁと思う。

資金調達

大きく会社のフェーズを分けるなら、資金調達前と後かなぁと思う。資金調達するまでは受託をしながらほそぼそと運営していたけど、それ以降はとにかく突っ走るだけ。このあたりも役員としてのマインドが切り替わったタイミングだったなぁと思う。

個から組織へ

そして、一緒に働いてくれるメンバーも増え、だんだんと個から組織の開発にシフトする時期が来た。そのあたりくらいから、エンジニアとしても自分ではなくCTOとしてアウトプットをどうさせばいいのかを考え始めた。特に3年目〜4年が経過したくらいから、CTOとしての働き方ということをすごく考えるようになった。

ただ管理するだけの管理職であれば、CTOである必要はない。エンジニアリーダーであり続けるだけなら、CTOじゃなくたってできる。

どういう組織を作れば戦えるのか。どんな風土ならエンジニアが働きやすいのか。5年前とは自分が考えることや、実際の仕事もだんだんと変わってきたんだなと思う。

本当に僕だけの力では、今の規模のサービスは絶対に作れなかったし、これからも成長することはできないと思う。いま会社で一緒に働いてくれている人たちには本当に感謝しているし、これからも一緒に頑張って行きたい。

さて、がんばろう。

TechBlogのイベントで登壇してきました

こんなイベントで登壇してきました。会社として技術ブログを運営している意味だったり、運営するための手法などのノウハウをシェアする勉強会です。前半は各社のプレゼンテーション、後半はGoodpatch土屋さんのモデレートによるパネルディスカッションと二部構成でした。

発表資料

前半部は5分ほどのプレゼンテーションが各社ありました。私が発表した資料はこちらです。

nanapi TechBlogは初めて今年の6月でちょうど一年になります。ブログのペースをつかめるようになるまではすこし大変でしたが、今は社員ほぼ全員で更新するようになりました。

現在では技術ネタだけでなく、デザインやディレクションと幅広いネタを取り扱っています。

ブログを続ける意味

会社のブログも自分のブログも両方運営していますが、やっぱり文章を書くことってすごく重要だと思います。

自分の考えをしっかりと文字として表現する力というのはどんな職種でも必要になってくる能力です。伝え方が悪ければ、どんな素晴らしい考えだって伝わらない。だからこそ、文章にするということは大事だと思います。

会社としてブログを運営するということは、会社のブランディングをするためだけではありません。外に向けて発信するという行為を定期的に行って欲しいという思いがあります。

そんな思いから、会社のブログを運営していたりします。

今回のような切り口のテーマで話すことってあまりないので、すごく楽しむことができました。もっと企業ブログ業界を盛り上げていきたいですね!

コミュニケーションにおけるメラ・ギラ・イオ

以前にこんなエントリーを書きました。今回は、どちらかというと会話におけるコミュニケーションの話に近いです。

仕事におけるコミュニケーション能力と会話におけるコミュニケーション能力は別物 - UNIX的なアレ

先日、会社の人とコミュニケーションを取りやすいスコープみたいな話をしていました。その時に、グループ魔法っていう例えが出てきたのが面白かったのでちょっとまとめてみます。

属性によって変わるコミュニケーションの取り方

というわけで、コミュニケーションのスコープを考える上でドラクエの呪文の例えが一番わかりやすかったので、それぞれの考察をまとめてみました。

まず、メラから

これは要するに一対一のコミュニケーションですね。これの良い所は、どちらかが聞き上手であれば成立することだと思います。コミュ力ないと思っている側の人であっても、自分が聞き手にまわる、もしくは相手が聞き上手ならそれなりに盛り上がる会話もできるものです。

もうちょっとレベルがあがると、自分が話しすぎないように会話のバランスを考えて聞き手に回ったりとかすればスムーズな会話が実現します。恋愛のハウツー本でも、多くの場合は相手の話を聞こうと書いてある本が多いと思います。

すごく言い訳がましいですが、ハウツーを提供してる会社なのでハウツー本には詳しいのです。

LOVE理論

LOVE理論

Amazon

nanapiでも恋愛コンテンツは非常に人気があります。

http://nanapi.jp/love

続いて、ギラ

これはグループ魔法なので属性が近い人同士の会話のイメージです。例えば、エンジニア5人で飲みに行こうぜ、となった場合をイメージしてもらえると近いのかな。部の飲み会とかもそうですね。

共有しているコンテキストがあるので、それぞれの話題も比較的似通ったものになってきます。比較的、うまくバランスとって会話をし易いレベルの単位かなぁと思います。共通の話題が確実にあるので、それで盛り上がれば良い訳ですからね。上司の悪口なんかもまさにそう。

厄介なのは、イオの唱え方

さて、これがなかなか難しい。合コンとか立食パーティとかがそうですね。人数のというよりも、様々な属性の人が存在する場です。こういった場におけるコミュニケーションは非常に難易度は高いと思います。

まず問題として、共有しているコンテキストがない。かつ聞いてる側にまわりすぎるとただの空気的な存在になってしまう。となるとどうやってその場に参加をするのか、というのが課題になってきます。

ここで、グループ魔法を使うのはご法度ですよね。あるあるでいうと、合コンで同性同士で盛り上がりすぎてしまって相手を置いてけぼりにしちゃうとか。

いいんですよ、ある程度盛り上がってきたら個々人で話すとか。でもそこにいくまでには誰かがイオ系呪文を唱えないと場が動かない。そこでお互いを知るために強制的なイベントがいろいろあるのでしょう。まぁお約束になっている自己紹介なんかもそのうちの一つでしょう。

というわけで、どうやればイオナズンを唱えられるようになるのでしょうか!

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コミュニケーションにおけるホイミ・ラリホー・パルプンテ | 馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog

MacのRSSリーダーはReeder2一択だ

さて、ついに先日からMac版のReeder2が正式にリリースされました。

https://itunes.apple.com/jp/app/reeder-2/id880001334?mt=12&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

Reeder2とはRSSリーダーで、元々はGoogle Reader用に開発されていたアプリでした。当時から愛用していて、これ以外のRSSリーダーはない!というくらい気に入っていたのですが、Google Readerの停止にともないReeder2も一時的に使えなくなりました。

Google Readerの移行先としてFeedlyなどが代表的なツールではありましたが、どうしてもReeder2の使い勝手には勝てません。個人的には、スマホアプリ版よりもMac版のReeder2が重要でとにかくその使い勝手が気に入っていました。

一時的にReadKitに移った時代もあしましたが、ショートカットがいまいち足りていないことからそこまで気に入ることはできませんでした。よくできてはいるんですけどね。

iOS版のReeder2はかなり早い段階でリリースされていて当然そちらは購入済みなわけですが、やはりRSSを大量に読むのはMacで読むことが多いんです。なので、どうしてもMac版のReeder2が欲しいなぁと思っていたところでした。

さて、Reeder2のどのあたりがイケてるのかを簡単に紹介します。

ショートカットが豊富

これにつきます。ショートカットが豊富で、キーボードだけで読み進めることができます。

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まずはこのあたりですね。ReadKitも、Previous Item/Next Itemはjkで移動できました。しかし、Previous Subscrition/Next Subscriptionに割り当てられているショートカットキーがないのがかなりストレスでした。

これは、購読しているフィード間を移動するためのショートカットなのですがこれがないと結構きつい。というわけで、これがあるだけでも選ぶ理由としては大きいです。

他サービスとの連携

続いて、他サービスとの連携機能が挙げられます。RSSリーダー上で読んだ記事を一旦どこかにクリップしたいときにすごく使えます。

ブラウザでひらいて、はてブして・・・とか面倒ですよね。これにショートカットキーを割り当てておけば、一発でEvernoteやPocketに送ることができます。

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これが非常に便利で、あとから読み直したい記事をちゃんとクリップすることができます。便利ですね。

というわけでおすすめ

1000円と若干高く感じるかもしれませんが、確実に元をとることができるアプリです。ぜひ、iOS版ど合わせてどうぞ。

https://itunes.apple.com/jp/app/reeder-2/id880001334?mt=12&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

https://itunes.apple.com/jp/app/reeder-2/id697846300?mt=8&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

Eigooo!はエンジニアが英語を学ぶのに最適な方法かもしれない

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英語ってやらないといけないじゃないですか。これはたぶん誰も否定はしないと思います。ただ弊社経営陣の英語力が非常にアレでですね、なんとかせんとまずいということで最近頑張ってます。

なぜメディアはグローバルに挑戦しないといけないのか : けんすう日記

まぁそんなわけでいろんな英語学習しているのですが、ここ最近、Eigooo!というアプリで英語学習をしています。

Eigooo! Anytime, Anywhere English

これがなかなかよくできているアプリで、ネイティブの人と英会話ではなく英語でのチャットをするんですね。まだiOS版しかリリースされていないのですが、非常によいアプリです。

エンジニアはまずは読み書きが最優先

当然、会話は出きるべきですし、読み書きとはまた異なるスキルではあります。ただ、日本国内でエンジニアが英語が必要となるケースは読み書きでしょう。

実際に英語のネイティブな人と直接会話する機会がないような人でも、英語でメールを書いたりpull requestを投げたりといろいろな機会があると思います。なので、英語が致命的に苦手な人こそまずは読み書きから入るべきだと思っています。それに、エンジニア同士ってチャットでのやりとりが多いですしね。

メールだとよりメールっぽい表現も増えてきますが、チャット形式なので実際の会話に近いノリで会話を進めることができます。これも実践的なので非常に良いですね。

私は今年の2月から英語の学習を初めていて、英会話+瞬間英作文もやっています。それに加えてEigooo!を空き時間にやっていたりします。普段やっている学習で覚えた文章をつかって、じっくり考えて返信できるので、なかなか効果的です。

添削されてもあまり凹まない

チャット形式で会話を進めていくわけですが、文法的に間違った表現をするとちゃんと訂正してくれるんですね。ただ、その訂正の仕方がうまく工夫されています。

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こんな感じで、ミスがあるとbotっぽい感じで訂正してくれます(実際は手動だと思いますが)。なので、会話が途切れないんですね。英会話教室に行ったことある人ならわかると思いますが、先生に文法を指摘されすぎてそれで会話が途切れて、何話してたんだっけとなってしまうことが結構あります。

そのあたりがうまく配慮されているのがいいなぁと思いました。

時間を選ばずにいつでもできる

英語の学習ってなかなかコミットしづらいですよね。英会話教室もかなり時間をとりますし、事前に予約したりなどして結構面倒です。そういった煩わしさがなく、気軽にチャットを始めることができるのは良いですね。

今のところ、ログインした時には確実に誰かがいるので困ったことはありません。つい先日は一人でバーで飲みながらだらだらチャットしてました。そんな使い方も良いですね。

これからの課題は「話題をどう作るか」

やっぱり毎回相手が変わってしまうので、前回の話を引き継いでーというのがなかなか難しかったりします。となると、その度に話題をある程度つくる必要があるんですね。英会話教室なんかも毎回先生が変わるところが多いと思いますが、今までの内容がすべて記録されているのでそのあたりはよく考えられています。

なので、話題作りというのがこれからのEigoooのテーマとなってくるでしょう。ただこのあたりは仕組みで解決することもできると思うので、今後に期待したいところですね!

CEOのピーターがすごくいい人だった

オフィスがすごく近いので、情報交換も含めて遊びに来ていただきました!ピーターが日本語がすごく上手いので、つい日本語で話してしまうんですけど!

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というわけで、今後に期待したいところですね!月々1980円から使えるのは市場的にみてもかなり安い方ですよね。

Eigooo! Anytime, Anywhere English

自転車な取材を受けました

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こんな感じで自転車に関する取材を受けました。

運動は仕事の一環!?ライフスタイルの中に“ハマるもの”を。 〜「nanapi」を支えるCTO 和田修一氏インタビュー【前編】〜 | FRAME : フレイム

エンジニアにも経営者にも…ビジネスパーソンに自転車がオススメな理由〜「nanapi」を支えるCTO和田修一氏インタビュー【後編】〜 | FRAME : フレイム

最近、技術者な取材以外のこういった取材が増えてきて何者なんだ感が出ていますが、本業も含めいろいろと頑張ってます。興味ある方、ぜひどうぞ!

nanapi勉強会vol2でshellについて話す会を企画した&話した&まとめた

個人的なShellTipsをまとめてみた - UNIX的なアレ

以前に話題になったネタでこんなエントリーを書きましたが、どうならもっといろいろな人の話を聞いてみたいよね、というわけでid:sotarokと話しててこの勉強会をやることになりました。

もともとのコンセプトとしてはshellのウルトラなテクニックを紹介するというよりも、なんかイマイチ使いこなせてない感がある人とか、めんどくさい作業をめんどくさいと感じずにやっている人向けな内容です。

そんなわけで、私が発表した内容は以下のスライドです。

なんか途中からemacsの話してるんですけど、emacsは概念だしレイヤーが違うので特に問題はありません。なおやさんもemacsの話してたし。

その他、当日の資料が上がっていますのでまとめてみました。

当日の資料

当日の発表内容はこんな感じです。全体的にすごく興味深い話でした。まず今日からzaw使います。

タイトル 話したひと
シェル苦手な人に、今日から始めて欲しい3つの考え方 @sotarok
デザイナーがshellで操作をするまで @yunico_jp
bash(set)コマンドオプション3選 @namikawa
デザイナーがよくつかうzshの便利なやつ @konycc
fishシェルからのエトセトラ @nashibao
zawで快適シェル生活 @naoya_ito

今回みたいに、エンジニアだけじゃなくてデザイナーが技術についての話をするというのも良いですよね。職種は別でも最終的なアウトプットは同じものを出すのでもっと交流があったもいいんじゃないかなと思っています。

当日の出席率の高さがすごい

今回のようなニッチな話題のせいか、80名参加のところ75名くらいの出席でした。個人的な肌感覚だと、当日の出席率は7割くればよいほうかなぁという程度なのでこれには驚き。

そして会場を貸してくださったVOYAGE GROUPさんにも感謝!しかもVOYAGE GROUPさんのPR枠を用意すると、ピザ&ビールもスポンサードしてくれるという制度もあります!

こちらから受け付けているので、もし使ってみたいかたは是非どうぞ。

http://voyagegroup.com/port/

というわけで、こんなニッチなネタは引き続き企画していきたいと思います。みなさまありがとうございました。